鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)について

2025.11.21

鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)について

こんにちは、ハッピーロード尾山台整骨院です。
今回はスポーツ選手に多く発生する 「鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)」 について、
病態・原因・整骨院と整形外科での治療の違い、そして当院での施術内容を詳しくご紹介します。

■ 鼠径部痛症候群とは?

鼠径部(そけいぶ)=脚の付け根に痛みが出る症候群の総称で、
特にサッカー・陸上・ラグビーなど、キック動作や急な方向転換が多い競技で起こりやすい症状です。

医学的にはいくつかの組織が痛みの原因になり得ます。

腸腰筋・内転筋の炎症や過緊張

恥骨結合周囲の炎症

股関節周囲の筋・腱の損傷

体幹や骨盤の歪みによる負担の偏り

これらが複合的に絡むため、症状が長引きやすいのも特徴です。

■ 原因

鼠径部痛症候群の主な原因には次のようなものがあります。

◎ 使い過ぎ(オーバーユース)

繰り返しのダッシュ、キック、ターンにより、筋肉や腱に微細な損傷が蓄積します。

◎ 筋力・柔軟性のアンバランス

内転筋、腸腰筋、体幹筋のバランスが崩れると、股関節に負荷が偏ります。

◎ 姿勢・骨盤の歪み

骨盤や股関節が正しい位置にないと、鼠径部周辺の筋に過剰な負担がかかります。

◎ ウォーミングアップ不足

急激な運動や可動域不足は鼠径部の損傷を招きます。

■ 整骨院と整形外科の治療方針の違い
● 整形外科

レントゲン、MRIなどによる画像診断

炎症の強い場合は痛み止め・湿布・安静指導

重症の場合は手術的アプローチも検討

特徴:診断と炎症の管理が中心

● 整骨院(当院)

筋肉・関節・神経のバランスを整える手技

痛みの根本原因(歪み・筋バランス・動きのクセ)を改善

運動療法・筋力トレーニングで再発予防を重視

特徴:根本改善・再発予防に向けた施術が中心

■ 当院で行う施術

当院では患者さまの状態に合わせ、以下の施術を組み合わせて改善を目指します。

① ハイボルト療法

目的:痛みの原因を特定し、深部の炎症・筋緊張を早期に抑える
高電圧電気刺激により、深層筋や神経の興奮を落ち着かせる施術です。

効果

痛みの早期軽減

筋肉の過緊張緩和

どの組織が痛みの原因かの鑑別に役立つ

② 立体動態波(立体動態波刺激療法)

目的:筋肉と関節の動きを改善し、血流を促進する
3方向の電流を立体的に流し、深部にアプローチします。

効果

筋肉の柔軟性向上

運動時の痛み緩和

治癒促進

③ 楽トレ(EMS体幹トレーニング)

目的:インナーマッスル強化による再発予防
寝たまま体幹の深層筋(インナーマッスル)を鍛えることができます。

効果

骨盤の安定

股関節の負担軽減

再発しにくい身体づくり

④ 患部の手技治療

目的:硬くなった筋肉や腱の緊張を緩和し、動きを改善する

効果

内転筋、腸腰筋などの柔軟性回復

痛みの緩和

動きの改善

⑤ 歪みの矯正治療(骨盤矯正・股関節調整)

目的:負荷の偏りを改善し、痛みの根本原因を取り除く

効果

骨盤・股関節のアライメント改善

動作時の負担軽減

痛みの原因となるフォームの改善

⑥ テーピング(症状に合わせた固定・サポート)

目的:患部の負担軽減と動作の安定化

効果

運動時の痛みの軽減

筋肉・関節のサポート

早期復帰をサポート

■ まとめ

鼠径部痛症候群は放置すると長期化しやすく、スポーツ復帰が遅れることも多い疾患です。
当院では 痛みの原因を見極め、根本改善と再発予防 を大切にしています。

「運動すると付け根が痛い」「走るとズキッとする」などの症状がある方は、
早めのケアがおすすめです。お気軽にご相談ください!



院長 加藤 周平